著作物の定義

著作権は著作者の著作物を保護します。とはいっても、どんなものが著作物と見なされ、著作権による保護を受けることが出来るのでしょうか?どんなものを作ればみなさんは著作権者になれるのでしょうか?ここでは著作権の定義と具体的にどんなモノが著作物であるかを解説します。


著作物の定義

著作権法の規定では、著作物とは『思想又は感情を創作的に表現したものであつて,文芸,学術,美術又は音楽の範囲に属するもの』としています。(第2条第1項第1号)

どんなものが著作物か?

著作物の定義だけを聞いても、具体的に何が著作物にあたるのかは判別しづらいと思います。
例を挙げてみますので、どれが著作物として著作権に保護されるものなのかを考えてみましょう。
  • ミステリー小説のアイディア
  • 書いてあることをそのまま書き写したメモ
  • 子どもの描いた消防車の絵

思想又は感情を表現したものであること

書いてあることをそのまま書き写したメモは著作物には当たりません。
思想や感情なく、模倣したものは原則として著作物ではありません。著作物は思想又は感情を創作的に表現したものである必要があります。ただし元々書いてあったもの自体は著作物である可能性はあります。
ただあるがままの現状を伝えたものではなく、何かしらの制作者の意図や思想・感情を表現したものが著作物であるといえます。工業的に複製されたものではないこと、またデータなどではないことを意味します。例えば富士山の高さが3,776mであるなど。

創作物が、文芸,学術,美術又は音楽の範囲に属するものであること

ミステリー小説のアイディアは著作物には当たりません。
ミステリー小説は文芸作品として著作物と見なされるのですが、アイディア段階では著作物とはみなされません。作品として現実に表現する必要があります。また、その作品が『文芸』『学術』『美術』又は『音楽』の範囲に属するものであることが求められます。範囲を限定し、工業目的ではないことが著作物には求められます。

創作的に表現したものであること

子どもの描いた消防車の絵は著作物として見なされます。
子どもが描いた絵でも、画家が描いた絵でも、プロアマ関係なく著作物としてみなされます。
著作物は創作的に表現したものであることが求められますが、ここでの創作性とはその作品の上手い下手・洗練性は問われません。あくまでもその作品に個性・独創性が見られるか、他と異なるかが問われます。洗練性・高度性は問わないため、小さい子どもの落書きのような絵でも著作物として認められます。その作品の芸術性は客観的に判断するべきものではないために、作品には洗練性・高度性は問わないとしています。異なるかどうかが問われるため、他人による模倣品などは著作物ではありません。

著作物の例外

また例外もあり、上記の著作物を利用して作成した2次著作物や情報などを集積・編集したものやデータベースなども著作物として認められます。

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