著作権の種類

著作権は権利の束と言われるように様々な権利が集まっています。コピーを禁止するだけが著作権ではないのです。他にどんな権利があるか、どんな権利がどのように分けられているのか見てみましょう。


著作権は権利の束

『著作権』と言ってもどのような権利があるかをご存じでしょうか。著作権は様々な内包されているため、権利の束と言われます。例えば、他の人の作品を勝手にコピーしたりネット上で配信したりする事に対して、各々著作権の中の異なる権利で保護されています。コピーすることに対しては”複製権”、ネット上で配信することに対しては”公衆送信権”によって各々保護されています。さらに上ではコピーしたりネット上で公開したりした時に被害を受けるのは主に財産的な部分ですが、これとは別に、実名で公開するか、ペンネームで公開するかなどを選択できる権利である”氏名表示権”などのような人格的な利益を保護する著作権などにそれぞれ分類されていたりします。不正なコピーを禁止する権利である複製権や公衆送信権に代表されるような著作権は非常に狭義の意味であり、ここでは著作権にはどんな種類があるのか、誰がどのような事をする権利が与えられているのかを解説いたします。

著作者・実演家の権利

まず大きく分けて著作権は著作者自身の権利である”著作者の権利”とその著作者の作品を伝達する者(オーケストラの演奏者など)に関わる”実演家等の権利”の2つに分けられます。著作権が、金銭的負担が多い音楽家などの利益を保護するために設けられたという説もあり、このような実演家等の権利が存在します。

著作者人格権と著作権

『著作者の権利』の中で、さらに一般に認識されている2次利用や複製等を保護する、その著作物自体の利用に関わる財産権性質の”著作権”と、その著作物を創った著作者の人格を保護、氏名を公表するかしないかのような”著作者人格権”の2つに分かれます。著作権法上、著作権と言った場合、この著作者の権利の財産的な部分を保護する著作権を指します。
前者の”著作権”の中で更に分類され、やっとここで「著作権」と言った場合に最もよく連想されるであろう著作物をコピーするのを禁止する権利である複製権へと分類されていきます。

実演家人格権と著作隣接権

また、その実演家等の権利の中にその実演家の人格を保護する”実演家人格権”、その著作物を伝達する者(実演家・レコード製作者等)の財産権である”著作隣接権”に分かれていきます。

著作権の種類

著作権の権利

著作者人格権・・・著作者の人格的な利益を保護する権利
  • 公表権・・・(無断で公表されない権利・その作品自体を公表するかどうかの決定が行える権利)
  • 氏名表示権・・・(実名、ペンネーム・芸名を用いるかどうかの決定が行える権利)
  • 同一性保持権・・・(無断で改変されない権利・その作品の個性が保っていることが保障される権利)
著作権(著作財産権)・・・著作者の財産的な利益を保護する権利
・コピーを作ることに関する権利
  • 複製権・・・(無断で複製されない権利)
・コピーを使わずに公衆に伝えること(提示)に関する権利
  • 上演権・演奏権・・・(無断で公衆に上演・演奏されない権利)
  • 上映権・・・(無断で公衆に上映されない権利)
  • 公衆送信権・・・(無断で公衆に送信されない権利)
  • 口述権・・・(無断で公衆に口述されない権利)
  • 展示権・・・(無断で公衆に展示されない権利)
・コピーを使って公衆に伝えること(提示)に関する権利
  • 譲渡権・・・(無断で公衆に譲渡されない権利)
  • 貸与権・・・(無断で公衆に貸与されない権利)
  • 頒布権・・・(無断で公衆に頒布されない権利)
・二次的著作物の創作・利用に関する権利

著作隣接権

実演家の権利
・実演家人格権
・実演家の財産権

許諾権

報酬請求権

  • CD等の放送・有線放送について使用料を請求できる権利
  • CD等のレンタルについて使用料を請求できる権利(レコード゛発売後2-50年目まで)
  • CD等の生放送の有線放送による同時再送信について使用料を請求できる権利
レコード製作者等の権利
許諾権
報酬請求権
  • CD等の放送・有線放送(同時再送信を含む)について使用料を請求できる権利
  • CD等の「レンタル」について使用料を請求できる権利(レコード゛発売後2-50年目まで)
放送事業者の権利有線放送事業者の権利
許諾権

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